夢織人・マリ・ミハラの夢通信

　執筆者を目指す女性がちょっとした間違いでアメリカの有名なファッション雑誌社に入社し、会社人が生き延びて行くための知恵を学んで行く日々。彼女は流行の波に乗り、足の先から頭のてっぺんまでステキなキャリアウーマンに変貌する。
　仕事の毎日、仕事優先の中、やがて友人関係にはひびが入り、仕事にも疑問を持ち、最後には自ら最前線から身を引き、身分相当の仕事に付くという物語・・・実は若かりし頃の自分を思い出した。
　身分不相応な華やかな広告のコピーライターの仕事に付いて、常に高下駄を履いていた仕事をしていた。友人に対しても飛び跳ねたい自慢の日々もあった。しかし自分のレベルを知る事になり、一線から身を引いた。とても楽になった思いがした。おかげで織物にも出会い、一生をかけたいと思っている。